国際医療福祉大学

卒業生インタビュー

診療放射線技師

聖マリアンナ医科大学病院勤務
真中 佑美さん
大田原キャンパス 保健医療学部
放射線・情報科学科 2018年卒※内容は取材当時のものです。

この仕事の魅力・やりがい

聖マリアンナ医科大学病院の画像センターには8つの部署があり、診療放射線技師は入職して1年間の研修期間を経て、半年ごとに部署を移動し、8年ほどかけてすべての部署をローテーションします。私は現在、血管撮影室にいます。血管撮影室は、血管造影を中心にさまざまな部位のIVR、心臓カテーテル検査、ペースメーカー埋め込み、非血管系IVR、腫瘍血管の塞栓術・化学療法、血管形成術、ステント留置、リザーバー留置などの各種治療手技を実施する部署です。医師をはじめさまざまな職種の方との協働が多い職場で、医師と対等な立場で話している先輩方の姿勢を見ると、私もより深い専門知識を身につけなくてはと日々励んでいます。

この分野・仕事を選んだきっかけ

中学・高校にかけて、祖父母が急な病で倒れたことがきっかけで医療分野に興味を持ちました。高校では医師・看護体験や病院見学にも積極的に参加し、その時「診療放射線技師」という仕事を知りました。私は美術にも興味があったので、医療分野のなかでも特にグラフィカルな要素を持つ職種である「診療放射線技師」に魅力を感じました。また、「マンモグラフィーなどの検査を受ける女性患者への配慮から、これからは多くの女性の診療放射線技師が必要とされる」と高校の先生が背中を押してくれました。国際医療福祉大学は国家試験の合格率が高く、看護師や薬剤師、言語聴覚士などさまざまな医療系学科が集まっていることが魅力でした。

大学で学んだこと・学生時代

放射線治療装置など、貴重な設備が整っていて、教えてくださる先生方は、実際に医療現場で働いていた方が多く、効率よく実践的な学びができました。「関連職種連携教育」の授業では、ひとりの患者様について、看護師やソーシャルワーカーなど他職種の仲間と症例検討をします。専門外の考え方を体験できたことは、さまざまな職種が関わる現在の職場でも大変役に立っています。4年次には卒業研究として、MRI画像から脳の変化を検出するソフトウェアの性能評価をしました。大学病院に勤めているため、研究や発表する機会も多くありますが、研究テーマの決め方や手順を大学時代に学べたおかげで困ることなく順調に取り組めています。

今後の目標

医師が正確に診断するための最適な画像を撮影し提供することが、診療放射線技師の仕事。周りにはお手本になる先輩がたくさんいます。私ももっと経験と知識を身につけて、専門性を高めていきたいです。
※2019年度取材