卒業生インタビュー
薬剤師
通常の調剤業務に加え、入院患者様への注射の取り揃えや、退院時には目薬の使い方の指導などを行っています。お薬をお渡しする際、患者様からは「冷蔵庫で保存したほうがいいのか」「点眼時には何滴が目安か」など、さまざまな質問をいただきます。吸引器のような使い方が特殊なお薬について、質問にお答えして患者様から感謝の言葉をいただいた時には嬉しく思いますし、答えられる質問が増えるたびにスキルアップしている実感があります。大使館が多い立地がら、外国人の患者様も多く来院されます。外国人の患者様にお薬をお出しする時には英語で説明・対応しています。
進路を決めたのは高校3年の秋頃です。親戚に医療関係者が多い影響があるのですが、私自身は血を見るのが苦手で、教科のなかでは化学が好きだったのでそれが生かせる薬学の道に進むことにしました。出身の長野県内の大学には薬学部が設置されていないので他県の大学を探していた当時、いとこが国際医療福祉大学で視能訓練士をめざしていました。彼女が「全学科で連携してひとつの事例に対してディスカッションすることで『チーム医療・チームケア』を学ぶ授業があり、すごく面白いよ」と薦めてくれました。身近な存在からのアドバイスも国際医療福祉大学への進学を決めた理由のひとつです。
国際医療福祉大学には医療福祉系の専門職を学ぶ学科が揃っています。「チーム医療・チームケア」を学ぶために他学科の学生と交流するなかで、他の職種で使用される専門用語に馴染んでいきました。さらに、他の職種の方がどのような役割・業務を行っているかを理解できるようになり、他の職種の方が何を知りたいのかを教えてもらいました。おかげで仕事を始めてからも、他の職種と関わる際に、相手が必要な情報を簡潔に伝えられるようになりました。在学中は勉強することが多く大変でしたが、国家試験のプログラムも充実していて、しっかり対策を立てられました。
患者様は、具合が悪くて病院にいらしています。そのため
、表情や口調で患者様に安心感を与えたり、お待たせしてしまう際にも目安の時間をお伝えしたりと、気遣いができる薬剤師をめざしています。
※2019年度取材