国際医療福祉大学

教員インタビュー

最新の技術を導入した環境で、
いち早く学び、先駆けの一員として、
医学の未来に貢献を
成田保健医療学部 医学検査学科
清宮 正徳准教授

研究内容 About a study

主な研究について

新しい診断手法、
異常反応の解析などを研究

様々な疾患の新しい診断手法(検査法の開発)、および、生化学・免疫学検査における異常反応の解析に力を入れています。検査法の開発では、患者さんに出来るだけ苦痛を与えない検査法の構築や、質量分析技術を用いた精密分析の開発をめざしています。異常反応の解析では、特殊な症例における異常反応や装置の故障などによる、誤った異常値の報告を防止して、誤診の防止につなげていければと思います。これらの研究を通して、臨床検査学の発展、ひいては患者さんに良質な医療を提供することに貢献したいと考えています。

研究する上で、楽しいこと、
印象に残っていること

臨床検査学の発展に貢献、
講演会で発表

一つは、生化学検査において血清カリウムの偽高値の原因が採血手法にあることを突き止めて対応策を講じ、実際に効果を上げたことです。もう一つは、原発性肝細胞癌の新たな組織診断マーカーを確立したことです。前者は、良質な医療の提供に、後者は、臨床検査学の発展に、微力ながら貢献できたと実感できました。この二つの研究は、比較的注目度が高い雑誌に論文掲載され、多くの諸先生・先輩方から褒めて戴き、また講演の機会も複数回頂きました。褒められると嬉しいですね。

研究する上で、大変なこと

思い込みは危険、
柔軟な発想を忘れないこと

大学院修士課程にいた時代、まだ遺伝子検査が検査室に入る前のことですが、マウスの肝臓からRNAを抽出してLDという酵素の塩基配列を確認したかったのですが、何回やってもRNAが失活して無くなってしまい、配列どころか遺伝子の逆転写・増幅さえできませんでした。結局、それまでバイブルのように愛用していた教科書を疑い、他の文献の方法を試すことでうまくいきました。思い込みは危険なこと、柔軟な発想が必要なことを学びました。

今後の展望

各種検査法の確立にチャレンジ

来年度、本学に高性能な質量分析計が導入される予定です。様々な微量物質の新規測定法の開発や、患者さんに低侵襲な各種検査法の確立にチャレンジしたいと考えています。また、2020年4月には本学附属の成田病院が開院される予定です。成田病院の検査部や各種診療科と有機的に連携し、新規検査法の検討や各種検査の問題点の解明を通じ、良質な医療の提供に貢献していきたいと考えています。

学生について About a student

学生たちの様子、本学のいいところ

勉強は真剣に。
休み時間や学園祭は、活発で楽しく

医学検査学科のような医療系の学科は、最終的に、この分野の国家試験に合格できるような学力をつける必要があります。したがって4年間こつこつと努力し続けることが必須です。本学科の学生は真面目でおとなしい方が多く、講義もほとんど無欠席です。一方、休み時間などは笑顔が目立ちますし、体育祭、学園祭、クラブ活動などいずれも活発で、皆楽しそうです。本学科の教員は、ほとんどが現場で長く臨床検査業務や研究業務を経験しており、経験豊富であると共に、関連業界の友人がとても多いという特徴があります。講義では、このような経験を取り混ぜて、学生に興味をもってもらえるように工夫していますし、病院実習や就職活動にも力を発揮できると思います。大学は新築されたばかりできれいですし、実験器具は新しく、分析装置も最新鋭の物ばかりです。新しい大学としてのメリットが、デメリットよりも大きいと感じています。立地も、京成公津の杜駅の目の前で、便利で通学しやすい環境が整っています。

研究内容は、社会でどんな役に立つのか

専門科目の総合的な理解が、
応用力の修得につながる

学生には、国家試験に合格するための知識を習得してもらう必要があり、そこに力を注いでいます。しかし、丸暗記では非効率的であり、理解しながら覚えていくことが重要です。また、各種の専門科目同士が頭の中で有機的に絡み合うと、理解が深まって忘れ難くなり、応用力の修得につながると思います。現場では様々な疑問点や壁に必ずぶつかりますが、それを乗り越えるための基礎的かつ有機的な知識を構築するお手伝いができれば嬉しいです。

どんな学生にふさわしい大学か、
また、卒業生はどんな仕事に就いているか

正義感を持ち続けられること

真面目にこつこつと勉強できること、縁の下の力持ちが嫌いじゃないこと、コミュニケーション能力に長けていることが、とても大切です。4年間、国家試験に向かって努力するのは結構大変です。近年はそれぞれの分野のエキスパートが皆で情報を出し合って診療に参画するチーム医療が必要となっていますので、笑顔で、かつ、しっかりとしたコミュニケーションが取れる方は歓迎されます。就職してからも日々勉強ですし、正義感を持って続けていく必要があります。

メッセージ Message

高校生(受験生)へのメッセージ

本学のような医療系の大学は、最終的に国家試験に合格する必要があり、入学してから相当の努力を続ける必要があります。また、臨床検査技師は現在の高度な医療を支える縁の下の力持ちであり、その存在は必ずしも目立ちません。しかし、臨床検査はこれからもとても有望な職種の一つですし、また、臨床検査学は、基礎科学と応用科学(医学)の中間に位置し、頑張れば両学の発展に貢献することも可能です。その道は平坦ではありませんが、やりがいがありますよ!

成田保健医療学部 医学検査学科
准教授
清宮 正徳

所有資格:臨床検査技師
出身地:千葉県 趣味:ギター、釣り、料理
愛読書:藤沢周平の武家物、色川武大の随筆など

所有資格:臨床検査技師
出身地:千葉県 趣味:ギター、釣り、料理
愛読書:藤沢周平の武家物、色川武大の随筆など

休日の過ごし方

ギターを弾いたり、釣りに出かけたりすることが多いです。料理が結構好きなので、昼間から煮込み料理を仕込んだり、釣果を捌くなどして、早めの夕食(晩酌)を家族とゆっくり取るのも好きです。ちなみに料理と実験は似ていると思います。料理(実験)の上手な人は、調味料(試薬)の分量を正確に測るので美味しくでき、洗い物が早く、テーブル(実験机)の上がきれいです。簡単ではありませんが。

好きな言葉

『負けに不思議の負け無し』
(勝つときは、たまたま勝つ場合もあるが、負ける原因は必ずある。検査でエラーが出た場合は、たまたま出たと思っていると、必ずまたエラーが出るものである。その都度しっかり対応し、解決しておくことが大切。)

最近興味を持っていること

英会話を修得する必要に迫られています。学会参加や学生の引率で海外に出かけることが多くなっています。ネイティブの方々の発音がうまく聞き取れず、苦労しています。